おっさん、酔った勢いで子育てを語る

酔ったおっさんがとりあえず踊ってます

理容室に行くつもりが美容室に迷い込んだおじさんの話

ハゲがあるのに髪の話で、すいません。
気がつくと3カ月ぐらい髪を切っていない。モサモサのすごいことになっている。耐えられない。子供を習い事にぶち込んでいる間に切ることを決意。
だが、ひとつ問題がある。結婚してから嫁の指令により、懇意にしている美容室でしか髪を切っていない。週末に予約もせずに行ったところで、忙しくて相手をしてもらえないのは明らかだ。それに少し遠いので、行くのが面倒。

予約をしていない今の俺を受け入れてくれるのは理容室だけ。そうだ、10年ぶりに理容室に行こう。ひさしぶりに顔剃りもしてもらおう。やりたくて仕方がなかった顔剃りを10年ぶりに経験できる。自然とテンションも上がる。
幸いなことに今朝から嫁と険悪な雰囲気だ。理容室に行っても問題にならない。

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喜び勇んで駅ビルに向かう。エスカレーターを降り、スキップしながら浮かれ気分で理容室に入る。
受付の女性に予約していないが大丈夫かを訪ねる。一瞬怪訝な表情を浮かべたが、確認してくれるとのこと。
辺りを見回すと何かがおかしい。この違和感はなんだろう。ようやく気付く。理容室ではなく美容室に迷い込んだことを。この駅ビルは理容室と美容室が通路を挟んで向かい合っている。それで入り口を間違えたのだ。

週末にいきなり予約もしていない髪の毛がモサモサのむさ苦しい場違いなおっさんが現れたら、怪訝な表情を浮かべるのは当たり前だ。
どうしよう。今まで一人で美容室に行ったことなんてないぞ。嫁の遠隔操作があったから馴染みの美容室には行けたのだ。初めてのお使いのように。
今の俺にできるのは予約で一杯でありますようにと祈るだけ。「間違えました」と言って撤退するという選択肢はない。シンジが「逃げちゃだめだ」と言ったから。

つづく