おっさん、酔った勢いで子育てを語る

酔ったおっさんがとりあえず踊ってます

名物が生煮え野菜のモツ煮という店で恐妻家の煙突とメガジョッキで地盤強化工事をする男に遭遇した話

子供を習い事に送っていった後の空き時間、駅前をふらふらしていると、チンドン屋さんがチラシを配っている。とりあえずもらう。

九州っぽい名前の焼きとん屋の周年祭のチラシだ。モツ煮100円、ビール250円と書いてある。おトクに弱いので、時間潰しに行くことにする。

早速入店。カウンターがないので、一人だけどチラシのそばのテーブル席。とりあえずビールとモツ煮、焼きとんを何本か頼む。

ビールを飲みながらひと心地ついていると、通路挟んだ反対側の席の60ぐらいの夫婦の夫が厨房脇の食器返却口の前に行き、いきなりタバコを吸い始める。煙がこっちに流れてくる。臭い。こいつ、駄目な煙突だ。しかも使う前と思われる何枚も重なっている灰皿の一番上の灰皿に勝手に灰を落としているよ。

わし、煙は苦手だけど、常識的なタバコ飲みには寛大なつもりである。こいつみたいなのは受け入れがたい。いい歳して、きちんと気配りができない。気配りって、まずは周りにするべきものであって、家族にするにしてもそれは一番最後だ。
あんたのすべき正しい振る舞いは、テーブルで自分の妻を燻すか、店の外で吸うべきなんだよ。もっとも妻の前でタバコを吸うなんて、恐妻家のあんたにはどうせできないだろうけどな。

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などと思っていると、モツ煮が届く。グツグツ煮立っているよ。モツ煮って、そういうもんじゃないだろう。その割には野菜がシャキッとしているような。まずモツを一口。まぁ普通。大根を食べる。火がちゃんと入ってないよ。人参も口にする。生だよ。この店は、モツ煮の上にネギをのせる代わりに生野菜を入れるのか。厨房にいるバイトのあんちゃん、いい加減っぽいから仕方ないか。

などと毒づいていると、煙突の反対側で地盤強化工事の音が聞こえてくる。何事かと振り返ると、メガジョッキのビールを持ち上げた爺さんが重力に任せてジョッキを降ろす音だ。爺さん、ビールじゃなくて、さっきまで飲んでいた日本酒に戻ってくれと念じるも通じない。規則正しく続く工事の音に耐えられず、お会計することを決意。

バイトのあんちゃんと思っていた人が店長とわかり、二度目はないなと思いつつ、店を出る。

おしまい