おっさん、酔った勢いで子育てを語る

酔ったおっさんがとりあえず踊ってます

USJで号泣しながらフライングダイナソーに乗るのを拒絶する子供を無理矢理乗せた結果

今となっては昔の話だが、USJに行った際にフライングダイナソーに乗った時のことです。
待機列に並んでいる間に子供が怖気づき、ぐずりだした。気持ちはわかります。パパも子供騙しのゆるいジェットコースターだって乗るの嫌だから。
ただ二人には拒否権はないのです。嫁が高いお金を払ってエクスプレスパスを買っていたから。ぐずっている子供を見て次第に機嫌が悪くなる嫁。子供をダシにして自分も乗るのを回避しようと考えていたが、とても許される雰囲気ではありません。

子供、ついに泣き出します。周りからも注目を集める。心配したスタッフさんに声をかけれる。
「すいません、拒否権ないんです」とは、とても言えないので、「大丈夫です」と応えるしかありません。さっきからドナドナの幻聴が聞こえます。

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ついには「この先からは列を離れることができません」とスタッフさんが言っている場所に到達。ここでも心配される。嫁のピリピリも引き続き上昇中。
ポイントオブノーリターンかぁ。ケミストリーの唄であったけど、どんな歌詞だっけと思いつつ、号泣している子供を引きずっていく。ぼんやりと夏草の唄だったことを思い出す。

乗り場に近づくにつれ、子供のボルテージもさらにあがり、号泣も激しくなる。とはいえ泣こ
うが叫ぼうが、もう戻ることはできません。
いよいよ乗車という段階に来た際もスタッフさんが子供の様子を見て、「ここで待っていますか?」と言ってくれたのですが、嫁のオーラは許してくれません。
チームドナドナの二人は死刑台に向かう囚人のような気分でフライングダイナソーに身体を固定します。

パパは眼をぎゅっと瞑ります。子供には申し訳ないけど、チキンなパパはもう自分の事で手一杯だ。後は自分でどうにかしてくれ。
ガタッと動き出す?恐いし、気持ち悪い。お願いだから、早く終わってくれ。
横からは笑い声が聞こえてくる。
意味不明なんですけど。
スピードが目に見えて(目を瞑ったままだけど)遅くなり、ようやく目を開くことができた。目の前には地面が見える。
助かった。停車後、拘束をとかれ、自分の足で立つ安心感は半端ない。

横には涙まみれの顔に満面の笑みを浮かべ、「楽しかったぁ。もう一度乗りたい」と言っている子供。乗る前までの大騒ぎは一体何だったんだ。

子供の横には乗って良かったでしょうという感じで、どこか得意げな嫁の姿が。

おしまい

 

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